K. G.

2004年9月にアルテックアルト株式会社（事業グループで分社化していた時の一子会社）に入社、水処理装置（自動洗浄式濾過装置）の営業担当となって以来、アルテックでは珍しいことですが現在に至るまで同じ商権の担当をしております。
2020年より、製薬・食品・化粧品・水処理の４分野から成るライフサイエンス営業部の営業部長として全体を取りまとめています。

中途採用で入社したアルテックは産業機械の輸入商社ですが、新卒で入社した会社は国内の機械メーカーでした。その会社でも営業を担当しておりましたが、そこでは得意先の商社が大規模な展示会を毎年主催しており、毎年出展社側として参加するのを楽しみにしておりました。自分たちはメーカーなので自社製品しか提案することが出来ませんが、展示会では競合他社、海外メーカー含めて多くのメーカーが集まっており、商社であれば様々な商品を自社のネットワークを駆使して提案出来ることを改めて認識でき、とても魅力的に感じました。製造業の海外移転と価値観の多様性が急速に広がる中、得意先で必要とされるものが国境の垣根を越えてやってくるのは時間の問題であることは明らかであり、今の自分からさらに成長するためにも、海外から自分たちで見つけたユニークな商品を日本に持ってきて提案できる商社、アルテックに魅力を感じて応募しました。

入社前にオフィス見学をさせて頂いた時に感じた、自由で活気がある会社というイメージは今でも変わっていません。社歴に関係なくすべての営業が大きな裁量を持って活動しているので、自分にとって非常にやりやすい会社だと感じました。言われたことだけをやっているのではなく、自分で考えたアイデアを提案すれば大抵のことは通してくれる、むしろそういうのはどんどんやってみろ！という社風なので、自分の考えを活かすことが出来ます。行動力がある人、コミュニケーションが得意で、相手の気持ちを考えながら自分の主張もきちんとできる人には働きやすい会社だと思います。

現在は売り上げに貢献するプレイヤーでありながら、１つの営業部をまとめるマネージャーとしての役割もあります。プレイヤーの目線とマネージャーの目線では判断が異なることもありますが、一番大事にしていることは、ライフサイエンス営業部のメンバーが働きやすい環境を作っていくということです。いろんな意味でサポートしながら、各メンバーが数字を作れるように背中を押したり、問題や課題が出てきた場合には、メンバーと一緒になって対処方法を考えたりしています。考える時間があまりなく、少ない判断材料で決断を下さなければならない場面もあって難しさを感じることも多々ありますが、幸いなことにライフサイエンス営業部には頼りになる経験豊富なベテランメンバーが揃っており、メンバーからのサポートも受けながら日々奮闘しています。

自分の中で仕事に対する取り組み方のターニングポイントとなった案件があります。それは入社して1年を過ぎた頃ですが、ある案件でお客様ととても良い関係を築くことができ、自分が提案した機械を納入させて頂くことができました。後日、お客様を訪問して機械の調子をお伺いした際、かなり具体的にその機械のおかげでどのくらいのコスト削減効果が出て、しかも工場の操業がより安定したかということについて熱く語って頂き、とても感謝されたんです。お恥ずかしい話ですが、その時初めて、自分が売っている機械というのはこれだけ人の役に立つことができるんだ、人を感動させることができるんだと強く実感しました。それからは、お客様へ提案をする時には本当にこの提案はお客様のためになるのか、納入後のことまで真剣に考えてするようになりました。仕事に取り組む気持ちが変わった忘れられない案件です。

言葉も文化も異なる海外メーカーと国内のお客様を橋渡しするには、お互いの認識をすり合わせて同意に至るための粘り強い交渉が求められます。重要な仕入先である海外メーカーと、同じく重要な国内のお客様双方が納得できるよう、交渉においては誠実を心掛け、最後まであきらめずに粘り強く行うことを心掛けて来ましたが、このような経験を通じて、難しいプロジェクトも最後までやり遂げるという強い意志が身についたと思います。

今後の目標として、まずは今のライフサイエンス営業部を独立した事業部にできるぐらいの規模に成長させたいと思っています。それに向かってメンバー全員と共に頑張っているところです。
また、アルテックで扱っている機械は、一般によく見かけるというものではないため説明しても理解されにくいところがありますが、その機械で生産される製品は、実はみなさんの身の回りにたくさんあります。そういうところからアルテックを身近に感じて頂き、アルテックで働くことに大いに誇りをもってもらえるようにしていきたいと考えています。