P:REACT
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P:REACT PET IMPROVEMENTシリーズ
LSP – 液相重合装置
高度なLSP(液体状態重縮合)プロセスによる革新的なPETリサイクルソリューション
PET 廃棄物やPET ボトルフレークを数分で食品グレードのリサイクルPET に変換します。高度なLSP(液体状態重縮合)プロセスにより、PET 溶融相を使用してPETの重縮合がトリガーされます。また、プラスチック加工中に残留生成物のない紡糸油を確実に除去できます。PET 溶融液の反応速度は、固相よりも大幅に高速です。
P:REACT の液相重合プロセス(LSP)
LSPプロセスは、真空状態では、液相で重縮合するPETの特質を活用しています。この重縮合プロセスによりIV値が高まります。高性能真空は樹脂に混入した有害な化学物質を除去するため、100%食品に接触する用途でも樹脂を安心してお使いいただけるようにします。
液相PETがP:REACTの垂直部分に入ると、最適な表面積対体積比となるようストランドが形成されます。次に、マテリアルは横式ドラムで回収され、ゆっくりと前方に押し出されます。すぐに重縮合プロセスが開始され、ストランドが形成され、P:REACTからPET材が出てきます。P:REACT内部の液相PETの残留時間と真空レベルにより、IV値の上昇値を管理するため、最適な水準で調整することができます。パラメータ設定を使うことにより、制御機は限られた許容範囲内でIVを維持することができます。
PETが液相の状態で有害物質除去を行うため、極めて効果的に除染することができます。有害物質除去機能は、一般的に認められている食品安全基準が定める基準値を上回る水準まで除染し、ファイバーに混入したオイルを効果的に除去します。IVの上昇値は毎分約0.01 dl/gで測定できます。
ラインナップ
機 種 | 最小処理能力 (kg/h) | 最大処理能力 (kg/h) |
P:REACT 600 | 300 | 700 |
P:REACT 1200 | 600 | 1400 |
P:REACT 2000 | 1000 | 2200 |
P:REACT 3000 | 1500 | 3000 |
主なの特徴
- 連続運転設計
P:REACTの連続運転機能により、狭い範囲のIV値で再生ペレット生産が可能です。このようにして生産された再生ペレットはハイエンド用途(繊維紡糸やシート押出など)での使用に適しています。バッチごとのIV値変更も簡単に設定できます。 - IV値の高速上昇
P:REACT内部の最適な条件(温度、液体の表面積対体積比、高性能真空)により、PETの重縮合プロセスが簡単に開始されます。これにより、毎分約0.01 dl/gでIV値が上昇します。反応時間が早いため、処理時間も高速化され、より収益性の高いオペレーションを実現します。 - 高有害物質除去能力
混入したオイルやその他の物質などを高性能真空機能により除去するため、食品との接触に望ましくない有害物質を排除します。この高い有害物質除去能力により、P:REACTは、さまざまな用途で幅広くお使いいただけます。(米FDAによる100%食品接触用途での使用承認済み) - IV値の自動制御
P:REACTはリアクター内部の液相PETの残留時間と真空レベルを積極的に管理し、機械パラメータを自動的に調整するため、常時、最適なIV水準を実現します。 - 米FDAによる100%食品接触用途での使用承認済み
第三者機関による科学検査により、P:REACT内部では液相PETに含まれる有害物質を簡単かつ確実に除去されるため、100%食品に接触する用途で極めて高い安全性が保証されることが証明されています。 - 高いエネルギー効率
PETをリサイクルするには、樹脂を溶融する必要があります。P:REACTは樹脂の溶融に使用したエネルギーを使い、PETの重縮合を行っています。リアクターは温度を維持するだけで、加熱の必要はありません。そのため、P:REACTはエネルギー効率が高く、運用費を削減します。
対応プラスチック廃棄物
1. ボトルのフレーク
2. ファイバー
3. 織物、不織布
4. シート
5. 成形品打ち抜きロス
6. プリフォーム
7. 立ち上げロス
8. トレイ
押出溶融設備との組み合わせ例
S:GRAN シュレッダー・フィーダー・押出機の組み合わせ |
X:GRAN シュレッダー・フィーダー・押出機の組み合わせ |
F:GRAN フィーダー・押出機の組み合わせ |
C:GRAN カッター・コンパクター(粉砕・減容)・押出機の組み合わせ |
また、P:REACTは、他の押出機で生成された液相PETの質を高めることもできます
真空装置
PETの重縮合プロセスを開始し、効果的に有害物質を除去するために、P:REACTは常時、高性能真空状態に維持されます。LSPプロセスで発生するガスは排ガス凝縮装置で処理されます。また、再循環回路に取り付けられた冷却器は、重縮合で発生する熱や、工程で発生する蒸気の顕熱を取り除きます。混入したオイルなどの有害物質も効果的に除去します。
連続式インラインIV測定機能を搭載
P:REACTの最終工程では、IV値が連続的かつ自動的に測定されます。この測定値を基に、自動システム制御を調整し、再生ペレットを用いた完成品で
極めて均一的なIV値を実現します。IV測定値は中央制御機に保存され、トレーサビリティのために使用されます。また、これにより、積極的に品質管理を支援することができます。
有害物質除去能力
独Fraunhofer IVV Freisingが実施したPETチャレンジ検査で、LSPプロセスを用いるP:REACTの有害物質除去能力が評価されました。黄色い曲線はEFSA(欧州食品安全機関)が示した安全安心水準です。
チャレンジ検査は、意図的に汚染させたPETボトルのフレークを使用して行われました。(上述の7つの化学物質で意図的に汚染させました)これらのPETボトルのフレークをP:REACTに投入しました。生成されたPET再生ペレットに残存している化学物質の量を再度検査しました。結果は、有害物質除去効果により、7つの化学物質中4つの化学物質は検出されませんでした。残る3つの化学物質は、EFSAの安全安心水準を大幅に上回る水準まで除去されました。
米FDAは2013年11月、LSPプロセスの「無異議証明書(non-objection letter)」を発行しました。P:REACTは、さらに多くの認可を得る予定です。
主な仕様
300 | 600 | 1200 | 2000 | |
設置電力 ca.(kW) | 230 | 284 | 345 | 345 |
最小処理能力(kg/h) | 150 | 300 | 600 | 1400 |
最大処理能力(kg/h) | 400 | 700 | 1400 | 2200 |