ニュースリリース
今注目の金属3Dプリンター新製品「Shopシステム」の取り扱い開始 ~バインダージェット方式で量産試作から中規模生産まで実現~
2020/12/17
アルテック株式会社 (本社:東京都中央区、代表取締役社長:張能 徳博 (ちょうのう のりひろ)、東証一部上場: 証券番号9972、以下アルテック)は、金属3Dプリンター業界でトップベンチャー企業であるDesktopMetal(デスクトップメタル)社(米 マサチューセッツ州)の中規模生産向けバインダージェット型金属3Dプリンター「Shopシステム」の取り扱いを開始いたします。
バインダージェット方式で造形スピードがアップ
バインダージェット方式は通常の印刷でも使用されているインクジェットヘッドからバインダーと呼ばれる接着剤を金属の粉体に塗布して造形していく方式です。造形によって作られた形状は、最終的に焼結をすることで金属パーツとして完成します。このバインダージェット方式を採用することで、レーザーなどの旧来方式より造形時間が大幅に短縮されます。焼結工程と並行して進めることで、さらに造形時間を短縮することが可能となります。旧来の方式で量産を行う場合、遅い造形スピードをカバーするため、数十台の3Dプリンターを使用して処理する必要があり、コスト面および設置スペースの関係で大きな負担となっていました。バインダージェット方式では、中規模の量産(100-10,000個)を1式でカバーすることができるため、それらの負担を大幅に軽減することが可能です。
ターンキーシステム(プリントから焼結までの一貫したシステム)
パラメーター設定等は材料毎にあらかじめ決められたものを使用するターンキーシステムとなっており、オペレーターは、焼結時の複雑な設定等をパーツ毎に行う必要はありません。ソフトウェアでプリントから焼結まで一元管理されていることで、より簡単で安定した造形が可能になり、同じパーツを繰返し造形した際の精度も非常に高くなっています。加えて、ツーリング(治工具)が不要になり、前工程での準備にかかる時間負担も大幅に軽減されます。
高精細ヘッドを使用
1600dpiの高精細なヘッドを使用することで、より細かな表現や高い表面粗度を達成しており、高い造形品質を保証します。また面粗度も後処理を行わなくても使えるレベルであり、仮に研磨等を行う場合でも、研磨や切削での作業負担が少なくすみます。
拡張可能
本システムでは、使用容量に合わせて造形エリアの選択と拡張が可能になっており、4リットル、8リットル、12リットル、16リットルの中から選択できます。例えば、8リットルを選択した後に、使用頻度が上がった為、12リットルへの拡張を後から行うことが可能です。
簡単な後工程処理
焼結後のサポート(セッター)との分離も簡単に行うことができ、手での剥離も可能です。また、DesktopMetal(デスクトップメタル)社が開発している「ライブシンター」と呼ばれる特殊な焼結用最適化ソフトウェアを使用することで、予めオフセットされた焼結前のデータを作ることができます。焼結時の収縮を計算することで、CADデータに合わせた造形を可能にしています。
「Shopシステム」
商品ページ : Shopシステム